リサとガスパール&ペネロペ絵本原画展
2016年4月27日[水]~7月11日[月] (終了)
■無邪気でかわいらしい、ユーモアあふれるふたつの物語
赤いマフラーが似合うリサは好奇心旺盛でおしゃまな女の子。青いマフラーのガスパールは優しくてちょっぴりナイーブな男の子。アン・グットマンとゲオルグ・ハレンスレーベン夫妻が描く絵本「リサとガスパール」シリーズは、イヌでもウサギでもない不思議なふたりが活躍する、無邪気でかわいらしい物語。1999年にフランスで発表され、翌年には日本でもたちまち人気となりました。
「ペネロペ」は、夫妻が描くもうひとつの絵本シリーズ。こちらは青いコアラの女の子・ペネロペが主人公です。小さなペネロペが、自分の力でいろいろなことに挑戦する姿をユーモラスに描いています。
ふたつの絵本シリーズに共通するのは、リズミカルで想像力あふれたストーリーと、鮮やかな色彩で生き生きと描かれた絵の数々。両者は互いの魅力を高めあいながら、絵本の世界へと読者をいざないます。
本展では「リサとガスパール」シリーズ15作品から約30点、「ペネロペ」シリーズ8作品から約20点、合わせておよそ50点の絵本原画を展覧します。また、制作の過程で作られた、リサやペネロペの紙粘土の人形、習作やラフスケッチなども合わせてご紹介します。ふたつの人気絵本シリーズの原画に出会えるこの機会に、ミュージアムにぜひ足をお運びください。
■ゲオルグ・ハレンスレーベン
Georg Hallensleben
1958年ドイツ生まれ。19歳の時、スイスのギャラリーで初めての個展を開催。大学卒業後にローマで画家として活動を始める。アメリカの作家ケイト・バンクスと出会ったことがきっかけで子どもの本の仕事を始める。『おつきさまはきっと』で書評誌『ホーン・ブック』の98年最優秀絵本賞を受賞。以降、多数の絵本を手がけている。
■アン・グットマン
Anne Gutman
1970年パリ生まれ。小説家だった父、クラウデ・グットマンの影響で絵本の創作活動に入る。91年から7年間、ガリマール社で子どもの本のデザイナーとして活躍する。「リサとガスパール」「ペネロペ」シリーズをハレンスレーベンとともに手がけ、文章のみならずテーマ作りや構成、ブックデザインなど、本づくりのすべてに関わる。